【取材日記】いまだ残っている韓国の軍隊式新入社員研修
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.23 13:10
就職地獄から脱出して1年前に市中銀行に入社したAさんが新入社員研修に行って感じた初めての感情は侮蔑感だった。彼は「ときめく気持ちで新入社員研修に入ったが、よたよた歩きで運動場を回しながら特別な説明もなかった。間違ったことがないのも私がなぜここでこれをしているのかという気がした」と話した。悩みに悩んだ彼は6カ月後、退社した。垂直的な文化とストレスがより小さいと言われる公共機関に転職した。
企業の公開採用シーズンが昨年末に終わり、最近会社別に新入社員研修が真っ最中だ。先月、国民(ククミン)銀行は新入銀行員研修の際、100キロメートル行軍をしながら女性新入社員に避妊薬を支給して問題になった。国民銀行だけでなく、有数の大企業の新入社員研修で1泊2日海兵隊キャンプ、0泊2日行軍が含まれており、俎上に上っている。
企業らは最近、スペックを求める採用の代わりに職務中心の採用をしている。履歴書で職務関連経験を質問し、面接で職務能力を評価する。見かけだけでもっともらしい人材でない、職務に合わせた人材を採用するためだ。中国企業の追い上げや日本・米国企業との競争が激しい中で革新と創造的な思考を強調したりもする。現代車グループなど一部の企業は入社筆記試験にクリエイティブな考えを問う筆記評価をするほどだ。