日本の秋田県は47の広域自治団体のうち、平均所得が最下位圏をさまよう地域だ。汚染しない自然環境のおかげか、美人をたくさん輩出する所で有名だが、産業でこそ農業と水産業が精一杯だ。そんな田舍の地域が「教育革命」の震源地になっている。2006年と2007年小学校6年生と中学校3年生を対象にした「全国学力・学習状況の調査」、言い換えれば一斉考査で、東京、大阪などの大都市を抜いて2年連続全国1位となったのだ。誰も予想できなかった異変だった。秋田県教育庁長さえ試験結果が発表されたら謝罪会見を開いて頭を下げるほかないと覚悟していたほどだからだ。