宇宙誕生の謎を解く「暗黒物質」、これさえ発見すればノーベル賞だが=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.29 08:24
暗黒物質地下実験室はパネル形態の仮設建物をつないで設置されている。敏感な装備の保護のために防塵服を着て、この春から稼働予定の検出器実験室に入った。この研究団のパク・ジョンシク博士が稼働予定の暗黒物質検出器を点検していた。キムス2号機(KIMS-NaI)と呼ばれる新しい検出器は、2003年から稼働しているキムス1号機(KIMS-Csl)に比べて大きかった。キムス2号機は一辺の長さが3メートルほどの正六面体の巨大な金属形態だ。厚さ10センチほどのクリスタル数十個を中心に置き、銅と鉛のレンガなどで遮蔽する。パク博士は「暗黒物質がクリスタルにぶつかれば微細な光が発生するが、これを通じて暗黒物質を確認するのが検出器作動原理」と説明した。検出器を鉛などで囲んでいる理由は、洞窟などから出る自然放射能と宇宙粒子を遮断するためだ。それでも多くの宇宙粒子が検出器を通って光を発生させる。作動中のキムス1号機では一日に数万件の信号がある。こうしたデータを1年間集めればCD-ROM10万枚分量となる。これを分析して暗黒物質を見つけるのは容易なことでない。
#なぜ暗黒物質を探すのか