<チャイナインサイト>不和説の習近平主席と李克強首相が繰り広げる「中南海南北の争い」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.19 15:22
しかし手のひらで太陽を隠すことはできない。習近平主席と李克強首相の競争は根が深い。1990年代以降、中国では党総書記が業務全般を掌握する一方、経済は首相の役割と考えられてきた。集団指導体制による業務分担の結果だ。しかし習近平主席は執権後、「1人体制」の構築に力を注いだ。ついに2013年末からは李克強首相を押し出して経済大権を握ったという言葉が出ていた。習近平主席が中央財経領導小組組長になったからだ。
では、なぜ今、習近平主席側の権威者が人民日報に登場し、李克強首相を批判したのだろうか。経済大権を握ったとはいえ、実際、経済の運用は依然として李克強首相の国務院が主導しているためという分析が出てくる。国務院が供給する莫大な資金がほとんど李克強首相が主張する「インターネットプラス」のような政策に使われ、習近平主席と劉鶴主任が叫ぶ供給側の改革には流れていかないという話がある。