北朝鮮が韓国銀行を狙って過去４年間、数回にわたりハッキングを試みてきたことが分かった。

２６日、自由韓国党の沈在哲（シム・ジェチョル）（企画財政委員会）議員が公開した「サイバー攻撃現状」資料によると、２０１３年からことし８月まで韓国銀行を狙ったサイバー攻撃の回数は計３９９件と集計された。この中には北朝鮮発サイバー攻撃も含まれていることが把握された。

３９９件を年度別に見ると、２０１３年１４９件、２０１４年５２件、２０１５年３８件、２０１６年４４件だった。特に、ことしに入ってここ８カ月間、サイバー攻撃の件数は１１６件ということが分かった。類型別のサイバー攻撃はハッキングを試みたのが２７３件と、最も多かった。また、全体サイバー攻撃の８２％である３２７件は海外で行われた。

北朝鮮の場合、新たな外貨稼ぎの手段としてサイバー攻撃を活用していることが分かった。中央銀行職員にハッキングメール（スピアフィッシング電子メール）を送って個人コンピュータを掌握した後、システムに浸透する方式を利用する。

沈議員は「最近、北朝鮮の核実験とミサイル発射で軍事的緊張感が高まっている中で北朝鮮が韓国銀行など金融圏を対象にサイバー攻撃を試みる可能性がより大きくなった」とし「ことしは特に長い秋夕（チュソク、中秋）連休期間にサイバー危機管理の水準を高め『第２のバングラデシュハッキング事件』が発生しないようにサイバーセキュリティーに万全を期しなければならない」と明らかにした。