【時論】ベトナムともっと近づこう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.05 11:30
ベトナムは1億人近い人口のほぼ半分が満25歳以下の若い国だ。中国と東南アジア諸国に通じる戦略的要衝地だ。社会主義国家建設を掲げながらも1986年に「ドイモイ」(刷新)政策で市場経済を導入し私有財産権も認めた。儒教文化の価値を守り経済発展に必要な外資誘致のため門戸を開放して全方向外交を広げる。一言で実用の国だ。
これは対外関係にもよく表われている。約20年にわたり戦争をした米国とはクリントン大統領時代の経済制裁解除と関係正常化を通じ過去を清算した。いまは貿易・投資が活発なだけでなく、戦略・軍事対話もする。米国はベトナムの最大の輸出市場であり、ベトナムは米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加中だ。ベトナムは79年のカンボジア侵攻問題で中国と戦争し外交関係が12年間断絶したが、最近では全面的・戦略的協力パートナー関係を樹立するなど関係を回復した。
ベトナム戦争当時に31万人余りを派兵した韓国との関係はより一層実用的だ。92年末に国交を正常化し、ベトナムは「過去を埋め未来指向的関係発展のために協力」することで韓国と合意した。地理的には東南アジア、文化的には北東アジアの特性を持つベトナムは韓国を「双子の国」と見る。ベトナム社会科学院のグエン・スアン・タン院長は昨年8月に修交20周年を記念して開かれた韓国ベトナム未来フォーラムで、「両国は農耕文化の伝統と生活風習があり、外侵をはねのけて独立を守り、他の文化の長所を受け入れ文化発展を成し遂げた」と似ている点を指摘した。