【コラム】税金を多く得られ幸いではあるけれど=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.04 10:43
今年経済分野で奇異なニュースを挙げろと言うなら断然「税金がよく集まっている」というニュースだ。景気が良くないということは周知の事実。ところが税金はよく集まっている。それも相当に。通念を覆すものだ。国の蔵が満たされるので喜ばしくはあるが、一方ではすっきりしない。納税者の暮らし向きは変わらないのに税金を多く払ったという意味であるためだ。どんなことが起きたのだろうか。
2012~2014年に年2~3%の低成長が続いた。税収は3年連続で欠損が出た。状況が変わったのは2015年。目標値(予算)より2兆2000億ウォン(約1949億円)多い税収があった。昨年2.6%の成長にとどまった点を考慮すれば意外な結果だ。たばこ税引き上げで1兆7000億ウォンの税収増があった。不況で企業の営業利益は減ったが法人税は2兆4000億ウォン増加した。各種非課税・減免をなくし実効税率を高めた効果があった。