◆２４時間ウォン取引は時期尚早

企画財政部は現在の状況でさらに出す追加の対策はないという意を明確にした。企画財政部の関係者は「２４時間ウォンを取り引きできる域外取引市場の開設は時期尚早」として、「ＭＳＣＩの要求を聞き入れがたい」と話した。企画財政部は先進国指数の編入の利点よりも域外ウォン取引市場の開設などウォンの両替性の増大にともなう否定的影響が大きいと判断した。

この関係者は「域外のウォン取引市場を開設すれば、ウォンの価値急変動時に外国為替当局が微細調整できなくなる」として「ウォンの価値が投機勢力によって思うままにされる恐れがあり、慎重に検討しなければならない」と説明した。

企画財政部内ではＭＳＣＩと双壁をなすフィナンシャル・タイムズ・ストック・エクスチェンジ（ＦＴＳＥ）が韓国をすでに先進国指数に編入したことを考慮すれば、ＭＳＣＩの要求に言いなりになる必要はないという雰囲気もあるという。

先進国指数の「編入検討対象」指定に力を入れている金融委と韓国取引所は、「外国為替取引時間３０分延長」カードを持ってどうにかしてＭＳＣＩを説得しなければならない境遇に置かれた。金融投資業界ではＭＳＣＩのウォン両替性の増大要求が強硬で、説得が容易ではないだろうという展望が出ている。

＜ＭＳＣＩ先進国指数＞先進国の株式市場に上場された種目で構成された株価指数。ＭＳＣＩ先進国指数に編入された国は名実共に「先進の株式市場」として認められる。グローバル資金の流入額もはるかに多くなる。韓国の株式市場はＭＳＣＩ新興国指数に編入されている。


韓経：韓国、来月のＭＳＣＩ先進国指数編入は難しい模様（１）