【コラム】習近平の夢は膨らむ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.10 14:12
一帯一路計画はただの計画に終わってしまうという冷笑的な見方も存在する。主に西側でそうだ。マーシャルプランが成功したのは米国の援助を受けた英国やフランスなど欧州国家が、たとえ戦争で工業施設の多くが破壊されたとはいえ、技術、労働力、法治環境、政府の統治能力など、ほとんどすべての方面で先進国だったからということだ。一方、中国が投資しようとする東南アジアと中央アジアの国々は経済は脆弱で、社会は不透明なうえ、政情が不安定な国も多い。中国は結局、投資したほど成果を出せず失敗するだろうという指摘だ。
しかし習近平はそれほど気にしていない姿だ。その昔、先祖がシルクロード開拓のために流した血と汗に比べると、この程度の難関を乗り越えるのは苦労でもないということだ。習近平はすでにシルクロード基金400億ドルを確保するなど、夢を実践に移す作業に着手している。