【社説】後継者がいない習近平体制2期目…中国政治の不安定性に注目を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.26 14:06
中国の習近平国家主席が後継者がいない2期目の体制をスタートさせた。昨日発表された中国共産党の政治局常務委員7人の名簿に次世代リーダーに選ばれた胡春華・広東省党委書記や陳敏爾・重慶市党委書記の名前はなかった。その代わり習近平主席の側近の栗戦書党中央弁公庁主任が序列3位、趙楽際党中央組織部長が6位と、反腐敗のメスを握る中央規律検査委書記になった。習近平主席としては一昨日、自分の名前が明記された指導理念を党憲に挿入したのに続き、指導部の構成でも権力を大幅強化することに成功した。慣例を破って後継者を内定せず、5年後にも執権する道を開いたという声も出ている。
習近平主席の独走には明と暗が共に存在する。プラスの面は執権後半期の権力弱化を防げるという点だ。習主席が前に出す中華復興の夢に向かって乱れることなく進むことができる。習主席は中国が現在直面している状況を、小康(豊かな)社会を完成して世界強国に進む非常に重要な転換期の「新時代」と診断する。したがっていつよりも強力なリーダーシップが求められるという論理だ。また、後継者を指名しないことで競争をもたらし、人材プールを広める長所もある。