【社説】政界の独島ポピュリズムを懸念する=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.15 11:30
洪準杓(ホン・ジュンピョ)ハンナラ党代表が昨日、いきなり「独島派兵論」を持ち出した。独島(ドクト、日本名・竹島)にいる海洋警察所属警備隊では領土守護意志を見せるのに限界があるため海兵隊を駐留させようということだ。洪代表は「すでに政府とも協議を終えた」と述べ、国防長官は積極的に歓迎し、外交長官も反対しない立場だと伝えた。独島派兵論が洪代表の個人的な所信なのか、党内の世論を聞く過程を経た結果なのかも疑問だが、洪代表の主張には深刻な論理的盲点があるという点で懸念される。
独島は国際法的・歴史的・地理的に大韓民国の領土であり、領有権紛争地域ではないというのが韓国政府の公式立場だ。それなら軍人ではなく警察が秩序維持と治安を担当するのが論理的に正しい。こういう理由で政府はこれまで軍兵力の独島派遣に反対してきた。突然、海兵隊を送って独島を守るというのは、独島が紛争地域に変わったことを自ら認めることだ。守護意志を誇示する政治的な効果はあるだろうが、国際法的には明白な損害だ。独島の紛争地域化を狙う日本が望む悪手の中の悪手だ。こういうことを狙って日本は挑発を続けているのだ。