【コラム】安倍首相の経済挑発を産業構造革新の契機にしよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.22 09:37
◆規制は国内イシューだけで決めてはいけない
2つ目、国際水準に規制改革することが求められる。今回の危機の大きな教訓は、規制も各国間の競争という事実を悟らせた点だ。韓国の当面の問題は技術でもなく資金でもない。もちろん資金も必要であり技術も必要だ。規制はこうした努力を根本的に放棄させるため、このように強調しておきたい。例えば、韓国は数年前に安全と環境のためにフッ化水素産ガスに関する規制を強化した。ところがその規制が国家を危険に陥れる一つの原因になり得ることを知った。
もう規制も国内イシューだけで考えるのではなく、競争国と比較して規制政策を進めなければいけない。そしてこうした産業の育成が他人事でなく自分の職場、そして国家的な危機になり得るという点を理解する必要がある。数年間も議論ばかりしているデータ使用に関する規制、医療産業発展に関する遠隔医療規制、デジタル金融に関する規制、共有経済関連規制などがすべて国際競争関係にある。地球上には大韓民国だけがあるのではなく、ほかの競争国が数多くある。我々が休んでいる間にライバルは猛烈に技術開発と市場開拓に取り組み、我々の市場を侵犯する。他人事ではない。自分たちの子どもの雇用問題だ。