【コラム】中国の「道に迷った渡り鳥」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.20 16:53
昨年末、青島・上海・広州を回り、企業の現場を取材した。業種別に悲喜が分かれた。安い人件費を狙って進出した製造業者はほとんどの赤字に苦しんでいる半面、消費者を狙って進出したサービス業者は市場開拓で活気に満ちた姿だった。中国ビジネスでも「選手交代」が必要な時期という結論を得た。問題は退場しなければならない製造業者だ。蘇州のある玩具会社の社長は自ら「帰り道を失った渡り鳥のような状況」と嘆く。工場を稼働すれば赤字が増え、東南アジアに行くには物流に適した工業団地を探せず、だからといって韓国に戻ることもできず…。心配は深まる。他国の企業はどうだろうか。
昨年、米国製造業界の最も大きなトピックは「リショアリング(Reshoring)」だった。海外、特に中国に進出した企業が本国に回帰する現象だ。GEは洗濯機・冷蔵庫など一部の家電を移した。アップルはMacパソコンを米国で生産することにした。さらに賃加工企業も動く。ケネックス(玩具)、ハンドフル(女性下着)…。毎年20%前後の中国の賃金上昇、シェールガス革命による米国のコスト削減などがもたらした現象だ。さらにウォルマートが昨年8月、「今後10年間、500億ドル分の米国製品を購入する」と宣言した。オバマ政権の「製造業復興」運動に参加するという表示だ。