【コラム】安倍首相の経済挑発を産業構造革新の契機にしよう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.22 09:37
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8月15日の光復節(解放記念日)の演説で、「誰も揺るがすことのできない国を作ろう」と述べた。揺るがない国とはどんな国なのか。「根深き木は風に揺れず、花美しく実り多し」という竜飛御天歌(朝鮮王朝礼賛の歌集)第2章が思い浮かんだ。その通りだ。根深い木は風に揺れないように、根が丈夫な国は外国の圧力にも揺るがない。では、果たして国の根とは何か。日本はいま「技術」で大韓民国を揺るがそうとしている。技術が国家の根であるのは間違いない。
一輪の花が咲いて実になるためには、春から畑を耕して肥料をまいて水をやらなければいけない。こうした長い努力を知らない人たちは、秋の収穫期に入ってからどうやっておいしい果物を取って食べるかという点ばかりを議論する。製品の生産と輸出は自ずと進むと考える人が多いようだ。製品をどのように開発してうまく作るかを話す人が多くないからだ。
私は韓国国民には危機克服のDNAがあると信じている。5000年の歴史の中で何度も外国の侵略を経験しながらも生き残り、今日の世界10大経済大国を成し遂げた。通貨危機当時も世界の人々が驚くほど短期間で克服した。いま日本の経済挑発で国家の産業が揺らいでいるが、これもまた賢く克服するだろう。IMF通貨危機のおかげで構造改革をし、10年後に迎えた米国発金融危機も大きな苦痛なく乗り越えることができた。後に日本の経済挑発は韓国の産業構造を強化させる刺激剤になったと歴史に記録されるだろう。私はこの危機の瞬間が後に誇らしい歴史として記録されるための3つのことを提案したい。