<崔順実ゲート>「常識裏切った大統領」…集団トラウマに悩まされる「下野世代」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.22 14:45
大企業に勤めて4年目となる会社員のキムさん(26)は最近、転職を決心した。会社が数十億ウォンをミル・Kスポーツ財団に出したためだ。キムさんは「職員には手当て数万ウォンも惜しむ会社が、大統領の一言で、私が一生働いても稼げない巨額のお金を出したということを知って腹が立った」と話した。
崔順実(チェ・スンシル)事態によって怒りと虚しさに陥っている韓国国民が多い。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には、いわゆる「順実症(国政壟断事態によって憂鬱感・閉塞感を感じる症状を称する新造語)」を訴える書き込みが多く見える。イ・ナミ神経精神科専門医は「全国民が集団的トラウマに悩まされているようだ」と診断した。
特に、青少年と若年層の衝撃が大きい。若い世代は、大統領の違法行為を目撃してきた中高年層とは異なり、大統領が犯罪にかかわって退陣を迫られるという状況を初めて経験しているためだ。大学生のイさん(22)は「大統領や政府に対する信頼、国家に対する期待が同時に崩れている」と話した。インターネットでは、若年層が自分たちのことを「下野世代」と呼んでいる。