セウォル号惨事から3カ月…産業現場ではいまだ「まさか事故が…」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.16 14:40
企業らはセウォル号惨事以降、「大手術」レベルの各種産業の現場の安全対策を出した。セウォル号惨事の余波の上に、年初から現代(ヒョンデ)重工業・ポスコ・現代製鉄など大企業事業場で事故が相次いで発生したため、安全経営の重要性が浮上したのだ。だが工事現場、特に零細事業場での安全意識は依然としてゆるい。ソウル九老洞(クロドン)のコーロンホテル工事現場火災(2013年11月)、蚕室洞(チャムシルドン)第2ロッテワールドコンテナボックス火災(2月)、高陽(コヤン)総合ターミナル火災(5月)など溶接花火で触発されものだ。昨年は溶接・切断作業の時に発生した火災は1017件で、全体火災事故の2.5%だった。4月に蔚山(ウルサン)現代重工業ブロック内部で発生した死亡事故も同じだった。船舶ブロックの下に溶接の火の粉が飛んでポリウレタン保温材に火がついたのが事故原因だった。この事故を調査した安全保健公団キム・チョルホ災害予防チーム長は「溶接の火の粉は温度が1000度前後で最大11メートルまで飛ぶ。規定上、火の粉を受けるシートやパネルなどを設置して作業見張り役がつくことになっているが、安全措置が不十分だった。ささいなことだとして基本原則を破るのは自殺行為と同じだ」と指摘した。
◆原則通りは単価高く、安全無視