北朝鮮の牡丹峰楽団、最高級「日本製楽器」で演奏する特権を享受(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.27 16:52
平壌(ピョンヤン)ではこの頃、牡丹峰(モランボン)楽団が一番成功している。歌唱力に美貌まで備えたスター級歌手の公演が爆発的な人気を得ている。大型スクリーンにレーザー照明までと華やかなステージは、以前は平壌で見かけることも難しかった。「平壌版ガールズグループ」と呼ばれる彼女たちはステージから降りてきて住民らに握手を求め、写真を撮る姿も見せる。“お高い”少女時代とは違って親しみやすいCrayon Pop(クレヨンポップ)に近いと言えるだろうか。昨日の朝、労働新聞が牡丹峰楽団を「見て、また会いたい魅力的な公演…目鼻立ちのはっきりした顔のおしゃれな楽団」と絶賛していた。今では金正日(キム・ジョンイル)時期に全盛期を享受した銀河水(ウナス)管弦楽団を追いやってしまったようだ。創立2年での急浮上は2012年7月の創立公演時からすでに予告されていた。李雪主(リ・ソルジュ)が北朝鮮のファーストレディとしてデビューをする際に牡丹峰楽団も初めてお目見えしたからだ。
朝鮮中央テレビが放映した牡丹峰楽団の公演映像を細かく見てみた。特異なレパートリーが目を引く。革命歌謡として構成された公演は、中・後半部の「世界名曲集」という部分から雰囲気ががらりと変わる。モーツァルトの交響曲集を始め『歌劇場の幽霊』という北朝鮮式タイトルをつけた『オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)』の主題曲の旋律が鳴り響くと『オー・ソレ・ミオ』、『白鳥の湖』、ポップス音楽などが続く。