【社説】揺れる金融市場、「グレグジット」に備える時
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.07 14:40
ギリシャ国民の選択は結局「NO」だった。5日に実施した国民投票で、ギリシャは20ポイントほどの差で、緊縮と苦痛を受け入れるべきだという債権団の提案を拒否した。海外メディアは「ゆっくり死ぬ道と早く死ぬ道」のうちギリシャ国民は後者を選択したと伝えた。ギリシャのチプラス首相は政治的に勝利したとし、直ちに追加救済金融協議に入ると明らかにした。
しかしチプラス首相が債権団の信頼を失った状況であり、追加交渉が実現する可能性は低いとみられる。さらに今まで緊縮を要求してきたドイツをはじめとする債権国が突然態度を変えて負債を大きく減免することはない。ギリシャ国民は「グレグジット(ギリシャのユーロ離脱)」に続くとみられる険しい旅程を自ら選択したのだ。
ギリシャの選択は国際金融市場に衝撃を与えている。昨日、中国・日本などアジアの主要株式市場は一斉に下落した。韓国株式市場も午後に落ち幅が拡大し、ウォン安が進んだ。ギリシャのユーロ離脱の可能性を市場がより真剣に受け止めているということだ。ギリシャがユーロから抜ければ、欧州はもちろん世界金融市場はメガトン級の衝撃が避けられない。破局がギリシャにとどまらず、イタリアやポルトガルなど南欧に飛び火し、これがまたユーロ全体に伝染し、世界経済が同時に揺れるという悪循環に陥るからだ。