<チャイナインサイト>中国の軍事力、米国超えられなくてもすでに大きな挑戦であり問題(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.18 13:14
新年から東アジアの安保環境は穏やかでない。2日後には中国への攻勢を主張してきたドナルド・トランプ氏が米大統領に就任する。中国も退く兆しはない。米海軍の無人潜水艦に手を出すなど強硬一辺倒だ。中国がかかわった南シナ海から台湾海峡、東シナ海、韓半島(朝鮮半島)などすべての場所で緊張が高まる見通しだ。中国の軍事力が果たして米国に対抗できるほど大きくなったのか。どのように評価しなければならないのか。また、戦闘力向上に向けた中国軍の改革が韓国に投げかける含意は何なのか。
中国は言葉と行動が異なる場合が少なくない。宣言は平和的なのに動きは攻勢的なのはきのうきょうのことではない。代表的な例が2013年10月に周辺国に対する友好的外交を強調した「親・誠・恵・容」政策を発表してからわずか1カ月で東シナ海に防空識別圏(ADIZ)を宣言し緊張を引き起こしたことだ。それが中国だ。
中国の浮上は経済的成長に起因する。そしてこれは外交的な立場向上と軍事力増強の財政的基礎となる。東アジアの海洋紛争で中国要因が浮き彫りになったのも中国の軍事力が過去に比べ明確に向上したためだ。中国の軍事力、特に戦闘力はどのように評価すべきなのか。