【コラム】トランプ大統領の最近の発言と韓国大統領選挙(1)

【コラム】トランプ大統領の最近の発言と韓国大統領選挙(1)

2017年05月05日15時47分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ヒラリー・クリントン候補のケースを見ても今日の大統領選挙の予測にはリスクがある。世論調査の結果によると、5月9日の韓国大統領選挙の勝者は文在寅(ムン・ジェイン)候補と予想される。ワシントンでは多くの専門家が強硬路線のトランプ政権と進歩性向の文在寅政権が衝突する可能性を懸念している。私は盧武鉉(ノ・ムヒョン)-ブッシュ時代にホワイトハウスで勤務したため、米国の政府やシンクタンクの他の専門家よりは楽観的だ。はるかに深刻な衝突はジミー・カーター大統領と朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領の間に発生した。ジョージ・W・ブッシュ大統領と盧武鉉大統領は理念や修辞法が対照的だったが、両首脳は協力を通じて韓米自由貿易協定(KORUS)、在韓米軍の平沢(ピョンテク)基地移転、韓国軍のイラク派兵など韓米関係の歴史で記念碑的な進展を達成した。

  こうした歴史的な背景を想起することが重要だ。トランプ大統領が最近、韓米関係に悪影響を与えかねない発言をしたが、彼の発言は韓米同盟の歴史に基いて立体的に把握しなければいけない。トランプ大統領は韓国がかつて中国の一部だったという習近平国家主席の言葉を伝えた。対北朝鮮調整のために韓国の指導者を排除し、日本と中国の指導者と電話協議をした。高高度防衛ミサイル(THAAD)にかかる費用10億ドルを韓国が支払うよう要求した。またKORUSが史上最悪の協定だと主張した。

  トランプ大統領は大統領選挙日まで数日間しか残っていない韓国にどのようなメッセージを伝えようとするのだろうか。「トランプ大統領は反米主義的な候補が当選することを望む」「トランプ大統領は韓国を嫌っているのではないのか」という声まで出ている。そうではない。

  韓国に関してトランプ大統領がした発言は韓国自体とは関係がない。韓国が中国の一部だったという発言は、米中首脳が信頼関係を形成したということを強調する中で出てきた。韓国の歴史や地政学的な位置に対する判断とは関係がない。トランプ大統領がKORUSを攻撃した理由は、彼が北米自由貿易協定(NAFTA)破棄をあきらめたからだ。トランプ大統領が貿易問題に強硬だということを支持者に立証するために韓国というスケープゴートが必要だった。またトランプ大統領が日本・中国首脳と電話協議をした理由は「会ったことがあるパートナーと事前に調整する必要がある」という彼の事業家本能のためだ。外交的には賢明でないが、そのようにするのが不動産業界の慣行だ。

  もし文候補が勝利すれば、彼がするべきことはワシントンに適当なメッセージを送り、トランプ大統領とメイ英首相、トランプ大統領と安倍首相の関係のように、個人的な親しい関係をうまく築くことだ。

  一見、懸念される点もある。文候補はTHAADの迅速な配備に批判的だ。彼は慰安婦問題をめぐる韓日両国の合意を再交渉しようとする。また米国だけでなく民主世界の多くの国が平壌(ピョンヤン)に圧力を加えているこの時期に、北朝鮮に対するより前向きな接近を約束した。

  しかし文候補はトランプ大統領に比べると選択の幅がもっと広い。トランプ大統領は選挙キャンペーン期間、当選後に変えるのが難しい公約をした。私はホワイトハウスで仕事をした当時、文候補を観察する機会があった。青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書室長だった彼は理念的というより実用的な人物だ。文候補は盧武鉉大統領が2002年の大統領選挙キャンペーンで米国を攻撃した時、ムーディーズが韓国を格下げしたことを記憶する必要がある。韓米同盟は韓国経済の安定を支える最も重要な柱だ。

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