中国資本の永住権商売で金は集まるが…引き裂かれる漢拏山(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.05 10:03
中国資本リゾートが建設される所は「中山間」と呼ばれる海抜200~600メートル地域だ。海岸よりはるかに地価が安く中国の投資企業が好む。済州道は中国資本のリゾートができれば中国人観光客をさらに多く誘致することができ雇用も増えるという点から開発を認めた。しかしこれによって中山間地域は毀損されている。これと関連し、「済州の環境・生態で中山間地域が占める重要性を考慮し開発許可をより慎重に考慮すべきだった」という指摘が出ている。中山間は森が生い茂る「済州道の肺」という理由からだ。酸素を作り澄んだ空気を供給する地域の木を伐採すればどうしても環境に影響を及ぼすほかない。
地下水もまた問題だ。済州大学のヒョン・ヘナム教授は、「雨水を吸収して住民たちが飲用水や生活用水として使う地下水を供給することが中山間地域の重要な機能だ。リゾート工事中と完工後に流れ出る下水が地下水を汚染させては困る」と話した。