海外同胞の国内送金額が大幅に増えた。ウォンが安いときに買い、上がったらドルに替えれば為替差益を得られるという計算からだ。例えば為替相場が1ドル=1400ウォンの時に1万ドルを送金して両替すると1400万ウォンとなる。これが1ドル=1000ウォンになれば1400万ウォンが1万4000ドルになる。ウォンが上がればそれなりの利益を得られるということだ。
韓国銀行が15日に明らかにした国際収支動向によると、10月に海外同胞から国内に送金された額は12億8200万ドルで、前月の6億1200万ドルから2倍に増えた。統計を取り始めた1980年以降で最大だ。韓国銀行国際収支チームのイ・サンヒョン次長は、「ウォンの価値が上がれば為替差益を得られる上、韓国の預金金利が米国や日本より高く海外資金が多く入ってきた」と説明した。
これに対しドルが上がり海外への送金は減った。10月の海外送金額は3億4400万ドルで、前月の5億900万ドルから32%減少した。これにより国内に入ってきた資金から海外に出た資金を除いた‘送金移転収支’は9億3800万ドルの黒字となった。これも1980年以降で最大だ。これまでの最高黒字額は通貨危機当時の1997年12月に記録した7億9000万ドルだった。