【寄稿】「最初」で「最後」の五輪をつくるIOC総会(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.30 10:36
その秘訣は既存施設の活用にある。北京は「鳥の巣」という愛称のオリンピック主競技場をはじめ2008年夏オリンピックの施設を活用すると明らかにした。アルマトイも世界記録を生み出した場所として有名なメデオ・スケートリンクの活用計画を明らかにした。
競技運営のための予算もやはり大きく削減される予定だ。この費用はチケット販売やマーケティング、スポンサーシップなどの収益で全て充てられる計画だ。IOCも約8億8000万ドルを支援する。これに伴い今回の冬季オリンピックは損害をこうむらないものであり、むしろ利益を得る可能性が大きい。
IOCがこうした改革措置に出たのはオリンピック開催候補地の負担を減らすためだ。IOC評価委員会の開催候補地の実態調査訪問の費用と複雑性を減らすために、IOCは評価委員会の訪問に必要なすべての経費を負担した。IOC評価委員会は候補地を試験にかけるようにするのではなく、共に開かれた討論をして、どうすればさらに持続可能で効率的なオリンピックを行えるかを検討した。