【コラム】朴大統領、天上から地上に降りてくるべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.24 15:23
一部の誹謗屋の言う通り能力の限界のためかは分からないが、それよりも自らの失敗を容認しない生まれつきの性格の影響が大きいようだ。しかし国民は完ぺきな大統領を望んでいるわけではない。失言をし、どこか弱点が見えても、言葉と行動に誠意が感じられる大統領を望む。瞬発力があり、条理を立ててうまく話すのが大統領の条件なら、朴大統領は最初から資格がない。「欠食(キョルシク)児童」を「コルシク(乞食)児童」と、「観光(クァングァン)産業」を「カンガン(強姦)産業」と言って国民に笑いを提供した金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は言うまでもない。たとえ訥弁で失言があっても、誠意を込めたメッセージを必要なタイミングで国民に伝えられれば、それで足りる。
指導者がスキを見せまいとするほど、国民との距離は遠ざかる。朴大統領は姫でも女王でもない。国民が選んでくれた代表にすぎない。朴大統領は完ぺき主義のくびきから抜け出し、天上から地上に降りてくる必要がある。温かみを感じる母さん、おばさんの姿で国民に近寄らなければいけない。
朴大統領が自ら親しみを感じるというアンゲラ・メルケル独首相が3選に成功した秘訣は“ムッティ(Mutti、ママ)リーダーシップ”ではなかったのか。