【コラム】大統領が金融に無関心ならば=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.17 11:33
そんな何晶会長は朴大統領に会いたがった。だが不発に終わった。当時は北朝鮮の核危機が高まっている時だった。それにもかかわらず、大統領が彼女と面会できなかったことを残念に思う金融関係者は少なくない。特に何晶会長はテマセク幹部を大勢連れて訪韓した。本来は世界のグローバルセンター長500人余りを全員韓国に呼ぶつもりだった。それだけ韓国投資に大きな関心を持っていた。実際に彼女は韓国の主要投資機関の人々と接触した。「いくら重大危機状況でもあっても大統領は何晶会長に必ず会わなければならなかった」。経済部門の高官を務めたある関係者の言葉だ。
経済が体ならば金融は心臓だ。心臓は私たちの体の血をよく回るようにする。経済で血とはお金だ。お金がよく回ってこそ韓国経済がうまく回っていく。心臓は大きくてもならず、小さくてもならないが、作動しないのはさらに大きな問題だ。血液循環が難しくなれば体がまひするように、お金の流れが詰まれば経済が止まる。われわれはそのような状況を何度も経験した。1997年の通貨危機、2003年のカード大乱、2008年の金融危機を体験した。金融事故が起きれば大型だった。このように国の運命まで思うままにするのが金融で、大統領が金融に無関心ならば国が揺らぎかねない。よほどでなければ日本の安倍晋三首相が金融をトッププライオリティ(最優先順位)政策とするだろうか。