米国は世界最強国であると同時に、多くの反感を買う国でもある。 米国は全世界の悪と特定社会の問題点、さらには個人的な不幸にも責任がある、と非難されてきた。 世界覇権国家を目指した膨脹主義政策が最も大きな要因だ。 イラク戦争後、反感は極大化した。 反米がさらに強く広範囲に広まっているのだ。
反米感情と反米主義を区分したりもする。 反米感情は米国の特定局面に反対することであり、反米主義は米国を総体的に拒否することだ。 反米感情が一時的な情緒状態なら、反米主義は恒久的イデオロギーだ。 政治学者キム・ジンウンは「韓国の反米主義は大部分が反米感情の形態を帯びている。多くの韓国人は米国自体を否定するより、特定政策(市場開放圧力)・特定行動(在韓米軍犯罪)に反対の意思と憤怒を表す」と話す。(『反米』、サルリム出版社)