【社説】兵役免除のための国籍放棄が懸念される=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.19 13:57
兵役義務者の国籍放棄現象がまた急増している。国会国防委員会所属のキム・ジュンロ議員(国民の党)によると、今年1月から7月まで兵役義務対象者が国籍を放棄することで兵役義務が解除されたケースが4220件あった。これを1年間に換算すると約8000件となる。2013年(3075件)、2014年(4386件)の倍だ。昨年(2706件)と比較すると3倍にのぼる。
兵役義務者の国籍放棄は韓国国籍者が外国に移住してその国の市民権を取得したり、外国で生まれて多重国籍を保有する場合、満18歳になる年に発生する。この時、韓国国籍を放棄すれば兵役義務も同時になくなる。その間、海外の兵役義務者がこのような方式を兵役免除の手段として悪用し、国民の怒りを買った。ところが北朝鮮の核・ミサイル脅威で国家安保が重視される時期に、国籍放棄で兵役免除者が突然増えたのはあきれる。全国民が力を合わせて安保を守るべき状況で深く懸念される現象だ。