<チャイナインサイト>韓中修交24年、差を認め異見狭める「求同存異」必要(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.24 14:19
ニンニク紛争は韓国に3つの重要な教訓を与えている。最初は97年のアジア金融危機を通じて韓国経済の脆弱性を認知することになった中国が、初めて自身の膨大な市場を武器に韓国に過度な圧力を加えたという点だ。かつて韓国との経済協力を重視して自身の力を示さなかった中国が今はいつでも自身の必要に応じて力を行使できるという点を韓国に悟らせたのだ。2番目は、外国との摩擦が生じれば韓国世論はその外国政府の措置について不当性を指摘するよりも、それによって発生しうる韓国の被害や内部的な責任問題などに関心を集中することによって政府の交渉力を弱体化させるという点だ。最後に、政策決定の過程で多少無理があったとしても韓国政府が手続きによって正当に決めた方針については少なくとも一定期間維持する必要があるという点だ。相手方が威嚇をするからと、またこれに伴い損害が発生するからといって韓国の立場をすぐに撤回すれば、今後の中国との交渉で常に守勢的な位置に処するほかはないからだ。
◆北京オリンピックと中国の大国意識