歌手ソ・テジも呼び出した「蟻投資」の力=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.24 11:36
5年ぶりに再び戻ってきた歌手ソ・テジ。彼の9thアルバム発売記念コンサートが18日、ソウル蚕室(チャムシル)のオリンピック主競技場で行われた。2万人余りのファンが集まって彼の新曲や『カムバックホーム』などのヒット曲を一緒に歌った。「文化大統領」の帰還だった。ソ・テジのコンサートは今後6回さらに予定されている。
こうしたコンサートは通常はエンターテインメント専門投資会社が資金を出す。ところが今回のコンサートの投資額の半分を出したのは「蟻(アリ)」たちだった。個人投資家536人が計31億ウォンを投資した。1人あたり580万ウォン(約59万円)ほどだ。人脈も情報もない個人がソ・テジのコンサートに投資できたのは、バリューインベストコリアという会社のおかげだった。この会社は、保険代理店(GA)のように顧客の資産を管理しながら一部を有望なベンチャー企業やコンテンツ事業などに投資して超過収益を追求する。一種のベンチャーキャピタルというわけだ。事実、ベンチャーキャピタルは個人が簡単に投資しにくい分野だ。木だとすれば、今しがた出てきたばかりの双葉だけを見て投資を決めるので、投資が成功すれば高い収益を出せるが、それだけ失敗する危険性も大きい。KTBネットワークのキム・チャンギュ常務は「10社の企業に投資すれば普通は2、3社程度が成功する」と説明した。そのためベンチャーキャピタルは機関や年金基金の独壇場となっている。資金が豊富で失敗にも耐えられるためだ。