【グローバルアイ】米朝不確実性の罠脱出法
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.29 13:01
未来の見通しが不確実ならば人々は財布を閉じる。不安と恐怖心理が持つ自己強化的属性に向け市場の不確実性は大きくなり経済主導者は活動をしない。市場全般で投資と消費は萎縮し、その結果景気低迷が長期化する。「不確実性の罠」という経済モデルだ。
この2週間、シンガポールでの6月12日の米朝首脳会談をするかやめるかをめぐりジェットコースターのような反転を繰り返した原因も主役が「不確実性の罠」に陥ったためだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は4月27日の南北首脳会談で「完全な非核化を実現する」という板門店(パンムンジョム)宣言に署名した。5月9日に北朝鮮を訪れたポンペオ米国務長官とともに米国人抑留者3人を送還した。好機を見せたのはここまでだ。核兵器を放棄した後に米国が果たして安全保障の約束を守るかは不確実性が足を引っ張った。