韓国に必要なのは中国・米国・EUをつなぐ「FTAハブ」戦略(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.17 14:39
エチレンは「石油化学産業のコメ」と呼ばれる核心製品だ。ビニール・プラスチック・フィルムなどを作る。対中国輸出に寄与している商品でもある。昨年、約13億ドルを輸出した。中国に輸出した石油化学製品全体の5.4%を占めた。他の石油化学製品とは違って中国の需要が続き、年初には国内業界で増産競争が見られた。当然、韓中自由貿易協定(FTA)の関心品目の一つだ。結果は10年後の開放だった。「10年後」が持つ意味は何だろうか。
グローバル市場調査機関IHSが先月「中国の石炭化学」をテーマに報告書を出した。「石油ではなく石炭からエチレンを生産する石炭化学工場が中国で次々と建設されている」という内容だった。中国は559億ドルを投資し、29カ所の石炭化学工場を建設している。このプロジェクトが終われば中国エチレン生産の約30%が石炭から生じると、報告書は指摘した。「石炭エチレン」は従来の「石油エチレン」より生産単価が20-30%ほど安い。それだけ中国エチレンの価格競争力が高まるということだ。