サムスン電子14%下落、ハイニックス58%上昇…韓国株式市場で「1等」よりも実績良い「2等」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.14 14:14
善戦した2等株を数え上げる時に欠かせない種目はほかにもある。韓世(ハンセ)実業だ。1等株であるLGファッションが10%下落したこの1年間に18%ほど株価が上がった。2つの会社の交錯した運命も、やはり衣類業界の構図の変化の結果だ。
LGファッションは自社ブランドを製造して流通させる一方、海外ブランドを国内に持ち込んで販売している。韓世実業は自社ブランドがない発注者ブランドによる生産(OEM)企業だ。LGファッションがさらに付加価値の高い事業モデルを持っているように見られているが、世界的にファストファッションが旋風を起こしている渦中では、そうでもない。SPAとも呼ばれるファストファッションは製造企業が直接流通まで行う形態で、グローバル生産基地を置いて世界に服をいち早く流通させる「薄利多売型」の低価格ファッションを意味する。スペインのZARAやスウェーデンのH&M、日本のユニクロ、米国のGAPのようなブランドがこれに該当する。ファストファッションが流行に敏感な若い層間で人気を呼びながらLGファッションのように自社ブランドを持つファッション企業は困難を経験している。韓世実業はこれらのファストファッション業者に納品するOEM企業で、その中でも規模が大きい上位グループに属する。韓世実業は昨年10-12月期の営業利益が前年同期比で175%も増えたほどの恩恵を確かに受けている。パク・ヒジン新韓金融投資研究員は「ZARAやGAPだけでなくH&M、ユニクロ、ベネトンなどの新規取引先が増えながら、品目・地域の多角化が進行している」と話した。