韓国のマッコリが新たな人気を呼んでいる。ホテルやゴルフ場、高級韓定食店でもマッコリを飲む姿は容易に見られる。24日には世界的な識者が集まる「2009工学教育研究国際学術会議」でマッコリが乾杯酒としてふるまわれた。ガラス瓶に入れられたマッコリを楽しむ20代の女性も増え、日本では韓国産のマッコリがヘルシーな食品として受け入れられている。
こうした変化に後押しされ、マッコリの販売量の増加が目覚ましい。メーカーによっては1年間で10倍以上マッコリ売上が増えたところもあり、一部では需要に追いつかず出庫制限までしている。マッコリ輸出も急増し、今年上半期だけで昨年上半期に比べ13%増の213万ドルを販売した。このうち89%が日本に輸出された。「マッコリ熱風」と言ってもいいだろう。
突然このようにマッコリ人気に火がついた理由はなんだろうか。若い層はいぶかしく思うかもしれない。しかしマッコリは有史以来最も長い時間を国民とともにしてきた酒であるだけでなく、1960年代まではアルコール消費量の80%を占めていた「国民酒」だった。安いだけでなく特別なつまみがなくても飲める負担のない酒だったためだ。