【社説】6月の輸出入統計に現れた韓国経済の暗鬱な兆候
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.02 11:26
6月の輸出が512億3000万ドルで1年前と同水準を維持した。輸出が4カ月連続で500億ドルを上回ったのは史上初で、3000億ドルに迫る上半期の輸出も過去最大の半期実績だ。貿易収支も77カ月連続で黒字基調を継続した。うれしい知らせだ。
だが内幕をのぞいて見ると不安な兆しはひとつやふたつではない。何より半導体偏重現象が激しくなった。半導体輸出は1年前より39%増え、上半期の輸出で半導体が占める割合は20.6%まで上昇した。石油化学製品の輸出が21カ月連続で増えたこともうれしい現象ばかりではない。原油価格上昇により輸出単価が上がっただけであるためだ。これに対し雇用創出効果が高い自動車をはじめ、鉄鋼やディスプレーなど主力品目の輸出は依然として活気を取り戻せずにいる。品目だけでなく輸出地域の偏り現象も深刻だ。上半期の対中輸出が全体の26.6%に上る。輸出上位3カ国である中国、米国、ベトナムが全輸出の半分近い46.1%を占めている。