日米から学んだ肝移植、今は韓国に学びに来る(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.19 13:29
徐教授は「アーリーアダプター」だ。昨年1月、27インチのモニターのアイマックコンピューターを研究室に導入してiPad・iPhoneに変えた。苦労はしたがアイマックで鮮明に医療資料を見るという長所がある。腹腔鏡手術を学んだのもアーリーアダプターの断面だ。周囲の人たちは「若くないから今までしてきたことをして後輩に任せればよい」と引き止めたという。徐教授は「新しいことをするのが趣味」と話す。「創意的な手術技法」を動員したりもする。2年前に提供者の肝臓の右側3分の2を切除すれば残るのがわずかであるため、移植が難しい状況だった。このため左側3分の2を切除する手術をして成功した。
徐教授は先週、カリカチュアの贈り物を受けた。5年前に急性肝炎になり、兄から肝移植を受けて健康に暮らしている20代の女子学生が描いた絵だ。また別の喜びは2人の移植患者が子どもを無事に出産した点だ。免疫抑制剤のため他の薬を中断しなければいけない拒絶反応や肝機能の悪化などを注視しなければならないため、出産は多くない。34歳の女性患者は外来診療のたびに感謝のあいさつを忘れない。子どもの100日の写真、家族写真などを送ってくるという。