【社説】北ミサイル防御用THAADは中国との協議対象ではない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.24 11:22
中国がまた、高高度ミサイル防御(THAAD)体系を圧迫している。中国の王毅外交部長が今月22日に北京で開かれた康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との会談で「THAAD問題の段階的処理について一部合意に至った」と明らかにした。これに対し康長官は昨日の記者説明会で「(中国の要求を)帰国したら国防部に伝えるるつもりだ」と話した。他の外交消息筋によれば中国政府が韓国との関係正常化のために▼THAADの技術的側面の説明▼星州(ソンジュ)基地に対する現地調査▼THAADレーダーの中国の方角に対する遮断壁設置など具体的な要求までしたということだ。
星州に配備されたTHAADに対する中国の要求はとんでもない。THAADは基本的に北朝鮮の核弾頭ミサイルから韓国を保護するための重要な手段だ。このような防御手段について中国がああしろ、こうしろと要求すること自体が内政干渉だ。しかもTHAAD体系は韓国軍ではなく米軍の資産だ。THAAD基地もまた、米軍部隊の駐韓米軍司令官の管轄だ。したがって、中国が韓国政府に対してTHAADレーダーに遮断壁を設置しろ等と要求することは論理的にも正しくない。THAADレーダーの探知距離は800キロメートルであるため中国軍大陸間弾道ミサイル(ICBM)はその探知距離の外にある。