GMのインド撤退、ルノーの脱フランス…韓国自動車業界「他人事ではない」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.08.29 11:30
◆現地生産中心のルノー-日産、1位に浮上
フランスの自動車生産量は10年前の2007年301万台から昨年203万台に33%減った。同期間、ルノー-日産アライアンスの販売台数は616万台から973万台に57%増加した。
ルノー-日産アライアンスはフランス基盤のルノーが1999年に日産株(43.4%)を買収した後、2社が車両の共同開発・販売を行う体制を備えている。ことし上半期には、日本トヨタ、独フォルクスワーゲンを抜いて世界の販売台数でトップ(508万台)に躍り出た。ルノー-日産アライアンスは「全世界21カ国に生産基地を置き、『自産自消』システムを最大化した結果」と説明した。ルノー-日産アライアンスの本社は、現在フランスではなくオランダ・アムステルダムにある。2009年の世界金融危機当時、解職された労働者(366人)に追加年金(3万ユーロ)を支給しなければ完成車組立工場を爆破すると脅迫したフランス特有の強硬な労組のせいだ。同年、フランス政府が公的資金60億ドルを支援して懐柔策を講じたりもしたが、ルノー-日産は新規生産ラインをすべて海外に移転した。