韓国、前例のない鳥インフルエンザ拡散…5000万羽殺処分の予想も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.21 15:45
韓国国内で鳥インフルエンザが初めて発生した先月16日から今月20までに殺処分(予定含む)された鶏と鴨、ウズラは計2000万羽を超える。このような拡散速度や殺処分規模は2003年に鳥インフルエンザが韓国に初上陸して以来、類例がない。韓国国内の鶏・鴨飼育規模は今年9月基準で1億6526万羽。鳥インフルエンザ発生から1カ月余りで10分の1以上の鶏・鴨が埋却された。ソ・サンヒ忠南大獣医学科教授は「この拡散ペースなら5000万羽の殺処分も予想される」と述べた。
韓国養鶏産業が岐路に立っている。韓国で例年の行事のように冬に鳥インフルエンザが発生するのは、渡り鳥が移動しながら鳥インフルエンザを広めるからだ。中国と日本も同じだ。鳥インフルエンザが広がれば毎年感染した数千万羽の家禽類を埋却しなければいけない。この状況では毎年発生する鳥インフルエンザ問題を避けられない。根本的な対策を出すべきだという指摘が出る理由だ。養鶏産業のパラダイムを変えることだ。道は2つある。日本が歩んだ道、または中国が歩んだ道を選択しなければいけない。
日本政府は先月28日、最初に鳥インフルエンザが発生した後、迅速な初動対処と果敢な殺処分で農場間、地域間の大規模拡散を防いだ。この冬、鳥インフルエンザの発生で国際獣疫事務局(OIE)に報告された日本の家禽類殺処分規模は57万2683羽にすぎない。キム・ジェホン・ソウル大獣医科大学長は「低費用で大量生産するために密集飼育が主となる韓国と飼育環境が異なる点が重要な違い」と述べた。