【時論】韓国、原油安の“甘さ”に耽溺している時ではない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.18 11:07
積極的な調停者が消えた石油市場の未来はどんな姿になるだろうか。予測はとても難しい。時間がもう少し過ぎてこそ判断ができるようだ。世界的機関の予測が互いに交錯しているところをみると、より一層そのように思う。これからは産油国が固く団結して原油高を推し進めることは過去のように簡単ではない。だが、石油市場の変動性は一層大きくなるとみている。石油市場は供給も需要も価格に対して非弾力的なので、供給が少し増えれば急落し、需要が少しだけ増えただけでも急騰する現象が繰り返されると予想する。
多量のエネルギーを輸入する産業国家としては価格水準よりも恐ろしいのが原油価格の急騰落だ。積極的な調停者がいなくなった市場のオーバースイングはどの方向であろうとも韓国経済を苦境に追い込む可能性がある。さらに、原油価格を脅かす国際政治的な環境や金融市場も過去とは比較できないほどのダイナミクスを見せている。新しい秩序が定着するその時まで、多くの曲折と困難を経験するだろう。