【コラム】過度な悲観論も経済に毒だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.17 11:04
例えば米国は基準金利を2003年末の1%から2006年6月の5.25%まであわただしく引き上げた。2005年8月からは金利差が逆転した。激しい時は韓国の基準金利(コール金利基準)が1%高かった。それでも資本流出と外国為替枯渇は起きなかった。 さらにいまは金利逆転でもない。米国が今回金利を上げても、例え米国中央銀行が公言した通り来年末までさらに1%上げるとしても韓国の基準金利がもっと高い。その上外貨事情はその時よりはるかに良い。貿易黒字は2004年の393億ドルから昨年は889億ドル、外貨準備高は1990億ドルから3653億ドルに大きくなった。また、短期債務の割合はむしろ急落した。何より米国の出口戦略はきのうやきょうの話ではない。衝撃を受ける新興国すらすでに鍛練された。
それでも金利を上げるのはやめようという話では決してない。ただ負債が問題ならば合わせて金利を上げなくても大きな問題はないだろうという意味だけのことだ。そう言えば悲観論者らは中国証券市場暴落の時も「9月危機説」を主唱した。しかし9月危機は発生しなかったし、中国はハードランディングよりソフトランディングの可能性がもっと大きくなっていないか。