デザインは一層若返った。左右対称に二分化していた翼形の前面部グリルが、線を一つに統合した形の新しいグリルに変更された。車体はスポーツクーペを連想させるほどスマートになった。だが、現代車が最も強調した部分は驚くべき水準になった品質だ。現代車は、安全性強化のために全体の鋼板のうち超高張力鋼板の比率を１３．８％から５１．５％に大幅に高めた。これは２０～３０％水準であるＢＭＷ５シリーズやメルセデスベンツＥクラス、アウディＡ６など現代車がジェネシスのライバルと見ている車よりはるかに高い水準だ。そのおかげで衝突実験の結果、韓国内と米国基準でいずれも５つ星を満たし、スモールオーバーラップ（車体のうち運転席側の２５％だけ衝突させる実験）でもＧ（Ｇｏｏｄ）等級に該当する点数を獲得したというのが現代車の説明だ。

現代車はまた、モータースポーツの聖地であるドイツのニュルブルクリンクサーキットで苛酷な走行試験を行い走行性能も大幅に向上させたと強調した。サスペンション剛性の強化、可変ギア比運転台とステアリング反応性を大きく高めた新型電子制御方式のステアリング装置（Ｒ－ＭＤＰＳ）、４輪駆動システムのＨトラック（ＨＴＲＡＣ）の適用なども走行性能を向上させた要素だ。前方車両の動きを感知して緊急時に車両を自動で止める「自動非常停止（ＡＥＢ）」装置、歩行者の衝撃緩和装置など新しい安全装置も備えた。現代車は来年上半期から米国や欧州市場にジェネシスを発売して、海外市場攻略にも積極的に取り組む方針だ。来年には国内で３万２０００台、海外で３万台など計６万２０００台を販売する目標も立てた。

鄭夢九会長は「ジェネシスは、現代車の技術力を結集して苛酷な性能評価と最高の品質管理を経て新たに誕生した車」として「自動車の本場である欧州をはじめとする海外市場に進出して、世界の名車と堂々と競うことによって、現代車のブランド価値はもちろん大韓民国の自動車産業の地位を高める」と話した。


広くなって若返った現代ジェネシス、ＢＭＷ５・ベンツＥと勝負（１）