【コラム】憎み争えば「朴槿恵」が帰ってくる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 15:30
朴槿恵(パク・クネ)前大統領だけが世の中と民心を知らなかった。最後まで棄却を確信していた。憲法裁判官8人が全員一致で弾劾認容を決めると、衝撃の中でもう一度確認するよう参謀に指示した。承服宣言をしないまま青瓦台(チョンワデ、大統領府)を離れて三成洞(サムソンドン)の私邸に戻った自然人・朴槿恵を支配している感情は悔しさだ。「時間はかかるかもしれないが、真実は必ず明らかになると信じている」と話した。期待した姿からは程遠い。
憲法裁判所は朴槿恵が「国民全体に対する奉仕者」という義務を破り、崔順実(チェ・スンシル)を保護したことは「憲法を作り出す力の源泉」である国民をばかにした行為だと判断した。統治者は権力を自制するほうがむしろ利益になるというマキャベリの忠告を忘れたものではないか。