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【コラム】憎み争えば「朴槿恵」が帰ってくる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 15:30
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朴槿恵(パク・クネ)前大統領だけが世の中と民心を知らなかった。最後まで棄却を確信していた。憲法裁判官8人が全員一致で弾劾認容を決めると、衝撃の中でもう一度確認するよう参謀に指示した。承服宣言をしないまま青瓦台(チョンワデ、大統領府)を離れて三成洞(サムソンドン)の私邸に戻った自然人・朴槿恵を支配している感情は悔しさだ。「時間はかかるかもしれないが、真実は必ず明らかになると信じている」と話した。期待した姿からは程遠い。

憲法裁判所は朴槿恵が「国民全体に対する奉仕者」という義務を破り、崔順実(チェ・スンシル)を保護したことは「憲法を作り出す力の源泉」である国民をばかにした行為だと判断した。統治者は権力を自制するほうがむしろ利益になるというマキャベリの忠告を忘れたものではないか。

 
イタリアの政治哲学者ノルベルト・ボッビオは「民主主義は権力を示そうとする一つの試みであり、見えない権力(invisible power)の領域が最小限に縮小されるべき」とした。高麗(コリョ)大のチェ・ジャンジプ名誉教授は「ボッビオの基準から見ると、朴槿恵政府の政治体系は完全に独裁政治の範疇に属する」と述べた。

朴槿恵擁護者は前任大統領に比べれば不正の程度はそれほどでもないと抗弁する。43年前、ウォーターゲート事件で大統領職を辞任したリチャード・ニクソンの支持者も「盗聴はジョン・F・ケネディやリンドン・ジョンソン大統領もしていたし、一種の慣行だった」と主張した。だが、弾劾の基準は前任者の行為ではなく憲法だ。前任者の誤りが現職大統領の過ちを免責させることはできない。

朴槿恵退陣過程は「法は遠く、拳は近い」というこの国で、不愉快に繰り返された経験法則を転覆させたドラマチックな叙事だ。「生きている権力」の不正をメディアが暴露すると、市民はろうそくで抵抗の隊列に合流し、国会は与党の一部まで加勢しながら圧倒的多数の賛成で弾劾案を議決し、特検は最善を尽くして捜査し、憲法裁判所は全員一致で罷免を決めた。強く対抗することができなかった帝王的権力を、憲法が定めた民主的手続きに即して平和的に退陣させたのだ。

全員がそれぞれの役割を尽くすことによって奇跡のように奇跡を作り出した。映画館のスクリーンでしか存在しなかった法治と民主主義が、私の人生の中央に迷いなく真っ直ぐに入ってきた。ニューヨーク・タイムズは「朴前大統領が暴力なく退いたことは、韓国の若い民主主義がどれほど進化したかを示した」と報道した。治の対象だった国民は、今では歴史の能動的主体である市民と呼称される資格を自らの力で手に入れた。


【コラム】憎み争えば「朴槿恵」が帰ってくる(2)

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