【寄稿】絵画鑑定、100%確信できない…画家本人の意見も絶対ではない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.04 09:22
いつからか美術品の贋作事件が起こるとメディアはもちろん、名も無い平凡な人々までもが総出で大騒ぎするようになった。25年前の女流画家・千鏡子(チョン・ギョンジャ)の『美人図』または『蝶と女人』は、作家や鑑定専門家の意見が交錯して事あるごとに復活する消えない火となった。未解決事件がもう一つ加わる勢いだ。先週、警察に出頭して自身の絵画を見た李禹煥(イ・ウファン)も、鑑定専門家や警察が下した贋作という結論とは違い、真作意見を出して問題は迷宮へと向かっている。
人々は気になり、もどかしく思っている。答えは「本物」か「偽物」か二つに一つのはずなのに、専門家や作家本人がなぜ結論を出すことができないのかということだ。だが、鑑定は包丁でダイコンを切るような、そんな単純な仕事ではない。