【取材日記】中国同胞に賃貸住宅の保証金を返さない韓国の家主
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.04 08:45
「中国同胞(朝鮮族)の弱点をつかんで賃貸住宅の保証金を返さない韓国の家主が少なくない。特に不法滞在者は保証金を受けられなくても訴えるところがない」。
中国同胞を相手に出入国業務を代行する行政書士の言葉だ。この行政書士は「表面に出ていないだけで、国内に滞在する中国同胞社会では蔓延している問題」と話した。実際、6月27-30日、中国同胞が密集して暮らすソウル大林洞(テリムドン)・新吉洞(シンギルトン)・新林洞(シルリムドン)では、このような話をすぐに聞くことができた。訪問就職(H-2)ビザで3年前に韓国に来た中国同胞のパクさん(60、女性)は3カ月前に賃貸契約期間が終わった。しかし家主はいくつかの理由を挙げながら保証金を返さなかった。払い戻しを要求するパクさんに対し、家主は「出入国管理所に申告しますよ。黙っていなさい」と脅迫までしたという。パクさんは結局、冠岳(クァナク)区庁と知人の助けで賃借権登記命令を申請するなど訴訟の末、ようやく保証金を受け取った。パクさんは「家主は私が不法滞在者だと思ったようだ」と語った。