【中央時評】過熱する金融市場、投資家が危ない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.22 13:41
世界の金融市場のバブルについて多くの人が憂慮しているが、果たしてどの程度のバブルがあるのか、いつバブルが消えるのか、その時価格はどれほど下落するのか予測するのは難しい。2006年までの18年間FRB議長をつとめたアラン・グリーンスパンは「バブルがいつはじけるかは、バブルがはじけた後に分かるだろう」と述べた。彼は96年、人々が高騰する株価を見てむやみに株式市場に参入するのを「非理性的過熱(irrational exuberance)」と警告したが、いかなる措置も取らずに低金利を維持し続けて金融市場と不動産のバブルを発生させたことから批判された。グリーンスパンの後任者ベン・バーナンキも就任前の2005年、米国の住宅価格がバブルである可能性は非常に低いと主張したし、2007年に発生する住宅市場の危機を予測できなかった。ガルブレイスは、経済学者が未来を予測する能力は占星術師よりも低いといった。
米国と比較して韓国の株価がバブルだとは見にくい。過去5年間で平均株価の上昇率が米国は80%を超えるが韓国は30%に過ぎない。韓国企業の未来収益に比べて現在の株価が一般的に非常に高いとは断定し難い。だが株式価格が上昇するというニュースが今後さらに上がるだろうという期待をそそのかしながら、お金を借りて証券投資をする庶民が増えている。彼らがまともにリスクに備えているのか心配だ。来月15日から株式価格の制限幅が現行のプラスマイナス15%からプラスマイナス30%まで拡大すれば、投機要因で株価がより大きく変動する可能性がある。FRBが今年、金利を上げ始めて世界の流動性が米国へと抜け始めれば、韓国の金融市場が大きく揺れ動くだろう。国際金利の上昇に合わせて韓国銀行が基準金利を上げ始めれば結局、“ドル箱”は終わるだろう。