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教育実習生のキム・ヨナ、スケート靴を持って「においがしないかな?」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.09 09:56
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「私がトリプルアクセルを跳べると思っている人たちがいるかもしれませんが、私はできません」。生徒の前に立った‘フィギュア女王’キム・ヨナ選手(22、高麗大)は自分を飾らなかった。

「(浅田)真央選手と私が比較される時、トリプルアクセルの話がよく出てきますが、私は(トリプルアクセルが)跳べません」。世界的なスターが率直に話すと、生徒らは「ケンチャナヨ(大丈夫です)」と大きな声で答えた。生徒の反応にキム選手もにこっと笑った。

 
キム選手は8日午前、ソウル駅三洞(ヨクサムドン)ジンソン女子高で教育実習生として初めて教壇に立った。高麗大4年のキム選手は今後4週間、教育学専攻者に必須の教職課程を履修する。

6日にアイスショーを終えたキム選手は、華麗なフィギュア衣装の代わりに白のジャケットと紺のスーツで服装を整えた。胸には高麗大のマークと名前が入った名札を付けていた。

氷上では誰よりも優れたプロだが、教壇ではやはり初歩の先生だった。キム選手は「高麗大学体育教育学科のキム・ヨナです」と自己紹介した後、「かなり緊張していますが、よろしくお願いします」というあいさつも忘れなかった。キム選手が動くたびに教室を囲んだ約150人の取材陣が同時にカメラのフラッシュを光らせた。

キム選手がこの日講義した内容はフィギュアスケート理論。「体が習っただけで、理論は私もよく分からない」と照れくさそうにしていたキム選手は、自分が演技したジャンプの映像を見せる時は活気に満ちていた。

「ループジャンプ」を説明しながら「最も自信がないジャンプなので、プログラムにはあまり入れなかった。だから映像はこれ一つしかない」と言うと、生徒たちから笑いが起こった。キム選手は自分のスケート靴を持って「においがするかな?」と話すと、教室はまた笑いに包まれた。

キム選手が自分の経験に基づいてフィギュアスケート技術を真摯に説明すると、落ち着かない雰囲気だった教室があっという間に静まり返った。

世界的なスターを先生として迎えることになった生徒は興奮していた。キム・ヨナ選手の授業を受けたジンソン女子高2年11組のキム・ヨンジュさんは「最初にキム・ヨナ選手が来ると聞いた時は信じられなかった。今は他の学校の友達もうらやましがっている」とし「1時間目はときめいて集中できなかった」と話した。同じ班のキム・ユジンさんは「世界的なスター選手なので距離感があるだろうが、普通の先生のように気楽に過ごせればいい」と語った。

キム選手の指導教師のキム・スンイル氏は「キム・ヨナ選手が来れば生徒が熱狂して勉学の雰囲気にならないのではないかと思って悩んだ」としながらも、「世界的な選手を指導するだけに、責任感を持って実習がうまく終わるように支援したい」と語った。

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    2012.05.09 09:56
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    キム・ヨナ選手が8日、ソウルのジンソン女子高で4週間の教育実習を始めた。
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