「新技術の世界版権ある」、687億ウォン「電気自動車」投資詐欺(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.01 11:07
その間にe-Tractionと追加契約を結んだ。源泉技術を受け継ぎe-Traction社製品のアジア総販売権限ももらうという内容だった。2011年6月のことだった。契約には1440万ユーロ(約210億ウォン)を払って技術移転と総販売権限をもらうという条件がついていた。しかしこの会社は結局、210億ウォンをe-Tractionに支払えなかった。これよりはるかに多くの投資を受けたにもかかわらずだ。支払いは74億ウォンにとどまった。するとe-Tractionは今年初め「前納の約束が守られないため契約を破棄する」という公文書を送ってきた。
電気自動車の会社側は「会社運営と工場建設などに投資金を使い、e-Tractionに送る資金が不足した」と話している。この会社は昨年4月、全羅南道に建物面積8857平方メートルの工場を竣工した。しかし工場は竣工後1年7カ月たった今も稼動していない。この会社を家宅捜索した警察は「正常な会計帳簿がなく、資金をどこで使ったのか把握できなかった」と明らかにした。契約が破棄され、店頭株式市場で取り引きされていた株価も大きく下落した。現在非上場であるこの会社の株式は額面価100ウォンにもならない値で店頭株市場において取り引きされている。