【解説】韓日通貨スワップ、規模が拡大した背景は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.20 09:46
韓日通貨スワップ拡大のニュースにウォン相場は1ドル=1130ウォン台まで上がった。19日のソウル外国為替市場でドルに対するウォンの相場は前日より13.70ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1131.90ウォンで取引を終えた。これは先月16日の1112.50ウォン以来の高値水準だ。
2008年10月に韓国が米国と通貨スワップを締結すると、ウォンは1日で151ウォン上がった。当時に比べ市場の反応が大きくなかいのは、外国為替市場が比較的安定した状況のためだ。
韓国政府が通貨スワップを推進したのは8月からだった。米国の格付け引き下げで国際金融市場が揺れている時だった。先月にワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で、企画財政部の朴宰完(パク・ジェワン)長官は日米中など5カ国の財務相と2国間会談を行った。特に日米中との会談では異例の合意文まで作った。韓国政府当局者は、「2国間会談で金融市場安定のための幅広い共感を形成した。韓中通貨スワップ延長・拡大議論もうまく進められていると承知している」とした。他の当局者は、まだ危機局面ではないという判断で先送りしたが、韓米通貨スワップのための協議もたくさん行われた。韓米通貨スワップは最後の避難所(last resort)として残しておいた」と明らかにした。