【社説】主導的な北核解決意志を表わせなかった朴大統領の談話
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.14 14:33
北朝鮮の4回目の核実験の余波で韓半島(朝鮮半島)の緊張が高まっている。軍事境界線一帯で対北朝鮮拡声器放送が再開された中、昨日、前方では北朝鮮無人機が韓国軍の銃撃を受けて引き返すという事態が発生した。こうした時であるほど求められるのが、国民を安心させて政府を信頼させる指導者の言葉だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領の昨日の国民向け談話と記者会見に国民の耳目が集中した理由だ。
国を支える2つの軸が安保と経済だが、この両軸が同時に危機である非正常的な状況に直面しているという朴大統領の状況認識は間違っていない。なら、それにふさわしい決然たる強力なメッセージが出てくるべきだったが、少なくとも安保の面では十分でなかった。無謀な核挑発に対して北朝鮮に大きな代価を支払わせることも重要だが、より重要なことは根本的な解決法だ。しかし朴大統領のメッセージはいつも見てきたように、処罰と制裁にとどまり、主導的な解決意志や戦略は見られなかった。