【コラム】世界に打ち出す韓国中小企業の共同ブランドを作ろう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 14:01
共同ブランド事業を成功させるために、まずはスイスの事例に注目する必要がある。韓国のように資源が乏しく、国土の面積が狭いスイスは新しい付加価値を創り出すために国を挙げてスイス製品の品質や優秀性に対するマーケティングを展開した。スイス製品に対する認識が広がると、スイスは自国の製品であることを認める目印の必要性を感じた。赤い下地に白い十字架でデザインした「スイスラベル」ブランドが誕生した。その後、「スイスラベル」は政府の意志と徹底した管理に支えられ、時計・チョコレート・機械・カバンなど多様な製品に適用されて全世界の人々に信頼されるブランドになった。
スイスの共同ブランドの成功事例は韓国に示唆するところが大きい。まず、共同ブランドの運営主体は事業の推進力と規模が必要だということだ。これまで大多数の共同ブランドは、運営主体の零細性によって広報費の投資と販路の確保に限界があった。運営主体の専門知識と経営能力の不足で運営上の問題点も現れた。市場をよく把握して能力のある運営主体があってこそ、ブランド事業が成功する確率を高められるが、それに失敗したわけだ。